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詩人:珠樹
私はね…
あなたに抱かれるその瞬間
『破局の恐怖』にも抱かれているの…
あなたの愛を
心の底から感じる瞬間
何処かで『失う瞬間』を描いてしまうの…
でもね…
あなたを愛していない訳じゃない
ただ…
『破局の恐怖』を感じながら
今より多くの愛情を感じていたいだけ…
『失う瞬間』を描きながら
今感じている愛情を大切に思いたいだけ…
破局なんて迎えたくないよ!!
失いたくなんてまったくないよ!!
ただ私は…
光があれば暗闇が浮かび上がるように…
『深い愛情』を感じると同時に
『失恋』の恐怖を感じてしまうだけだから
だって…『もう大丈夫だね。』と感じた瞬間…
今まで感じた愛情が
今まで作った思い出が
色あせてしまう事の方が怖いんだもの……