詩人:望月敏彰
夢中になれるものがあったから
崩れかけていた土台が見えなかったんだ
それと離れる状況に
初めて見えてきた 危急存亡の秋
自分の好きなことをするのにも 罪悪感を持ち始め
自分の存在にも 罪責感を持ち始め
何とかしたい 何とかしたいと逃げ回り
やっと逃げ出せた 不羈の住処
そんなに簡単に うまくいかないよな
逃げたら 逃げたらそこでの艱難
離れたから 見えるもの
ほら よく見ると壁の横には
ハシゴがあって
悩んで頭を抱えている 君の傍には
手を刺し伸ばしてくれている 優しい人たち
心の辛さが多い人には
使命が与えられているのかな
僕はぶつかることが いやだから
いつだって 解決方法を考えるんだ
どちらも意見を曲げない場合
どうすればいいかなって
自分の心の辛さと 引き換えに
誰かの心を軽くできなら
自分と誰かの幸せを
生み出すものになるだろう
心が辛すぎたら
何かのサインが表れるもので
早期発見で 早期回復に
心の辛さは見えないもので
その表れたサインも 見過ごしがちで
本当は気づいていた違和感も
元気で楽しい毎日と
余裕のない毎日が
小事として脳裏の隅に 追いやってしまう
1cm切った髪の毛に気づけたら
その人は 喜ぶだろう
袖に隠れた叫びに気づけたら
その人の心を軽くできるだろう
笑顔に隠れた 言葉の少なさに気づけたら
その人が抱えているものが見えてくるだろう
もし心の眼があったなら
衝突する理由もなくなるだろう
人の目が怖かったから
君は 心の眼を想像するしかなかったのでしょう・・・
思っていることが言えなかったから
君は 心の眼で見るしかなかったのでしょう・・・