詩人:八朔
頭の中味が
回転して
その周りを逆回りで
クラシック音楽が回ってる
音量はでかい
おかしくなりそうなくらい でかい
CDだったら
停止ボタンが あるのに
僕は止め方を知らない
だから我慢してる
なんともないように 見える?
ううん、震えているんだよ
だから硬直してるんだ
もう ずっと僕は
歯のがちがちも鳴らない
冷たい 水の中で 外の声が聞こえない
ただ
クラシックが回ってる
まだ回ってる
止まらない
もう踊るしかなくて
踊ってる でも
いつ 終わる?
こんなシンプルで
入り組んだ気持ちは
いつ いつになったら
こめかみから
指をつっこんだ
CDに触れた
音楽は止まったけど
指でCDを触ったときの
ががががが って音が
まだ 僕の内側にある