詩人:在音
僕の右手には見えない剣
左手には幽閉する盾
意志は殺意に変わる
何かを守りたい と ただそれだけなのに
守るための 攻撃
必ず誰かが 傷ついている
だから 子供の時から
僕だけにみんなが言う 言葉
強い感情を 人に向けてはダメ
嘘をついて お前は生きていきなさい...
本当の感情 本当の僕
偽って生きるなんて 既に死んでいる証拠だと
僕は考えてしまう
でも 実際
傷ついている人が いるわけで
僕はどう生きればいい
何が優しさで 何が素直さなのか
僕には未だに 理解できないよ
生まれつきの感覚 どう殺せばいい
人にとって幸せは 無数にありすぎるというのに
どうして 僕だけ
人を傷つけるのだろう...
僕を傷つけてきた人達は 全て許されるというの?
子供の時から 何時も1歩後ろから
人を見てきたような気がする
感情をむけるな というコトは
人に関心をむけるな という事だと
ずっと 思っていたから
でもね 貴方にまで 嘘の僕が本当の僕だと
決め付けられるのは
どんなコトよりも ずっとずっと苦しいんだ
僕は誰よりも 僕がいちばん嫌い