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詩人:阿修羅
泣きたくなった
そんなの、どうするか
知らないのに
血液を流すように
自然なもの
なんかではない
泣いて逃げないように
泣かないだなんて
綺麗事
肝心なところで
泣けないだけ
あの子は純粋な想いを
胸に抱いて
泣き疲れて眠ったかしら
救い、なぞ
無いのは本当で
独り、で呼吸
しなくてはならないのにも
慣れた
そうしかなかったから
これを通り抜けたら
いくらか大きくなれる事
祈って
そうでもしないと
救われない
涙、流れない
どこかへ
飛び立ってしまいたい 夜
何もない
それが全てだ
人は独り
それが事実だ