詩人:甘味亭 真朱麻呂
夕焼け空の下で
僕ら二人は疲れた顔で
家へと帰る途中
信号待ちをしていた
影は長く伸びて
低い君ものっぽになったみたいで少し笑えた
繋いだ手はとても小さく柔い
強く握ってしまえば潰れてしまいそうな細身の体
横目で気づかれないように見ていた
夕焼け空の琥珀色
キャラメル色をした雲が流れていく
乏しい会話の合間のため息
それでも握った手は解けずにちゃんと繋がっていた
夕焼け空は君にとても似合うよ
寂しい色だけど
綺麗なんだ
見れば見るほど好きになっていく
何気ない仕草の一つ一つが可愛らしくて仕方がなかった
夕空の下の君と僕
幼なじみの二人
夕日の彼方へ消えていく
空は相変わらず綺麗でした。