詩人:さみだれ
迷子の子供に自分の詩を見せたところで
その子は泣き止むのだろうか
今にも死にそうな誰かに自分の詩を見せたところで
その人は延命するのだろうか
愛のないセックスの最中に自分の詩を見せたなら
相手はどんな反応をするのだろうか
朝の目覚まし代わりに自分の詩を見せたところで
目を覚ましてくれるのだろうか
夜の眠れない閉塞感に
自分の詩は毒になるのだろうか
死にたいなら死ねばいい
ただそれだけのこと
幸せなら穏やかに
黙っていてほしい
耳に障るの
この詩は
2011/08/02 (Tue)