詩人:どるとる
とあるなんでもないいつもの夜なのに
僕はいつになく悲しくなって涙をいっぱい流した
何がこんなに悲しいというのかな
何が僕をここまで追いつめたのかな
そして何が僕をこんなに泣かせるのだろう
どうせ僕の人生なんてまるで失敗ばかりで
駄目な人生なんだろう
悪いのはだいたい僕だってわかってるけれど
心とからだがかち合わないのさ
だからいつも叱られて最悪な結果招く
わかってるよ、わかってないよそんな会話の中で思う
誰よりも
わかってるからこそ辛いんじゃないか
そんな気持ちわかってくれる人がいたらもう少し違うんじゃないかな
でも僕は孤独だ
それも痛いくらい
わかってる事
僕の目の前に広がってるこの終わりのない宇宙
酸素なんて感じないから 生きている実感さえ薄くて
時々自分の存在を疑ってしまいたくなるんだ
そうやって何度
繰り返すんだろう
昨日の涙
今日の笑顔
そしてはるか昔の栄光
昔のことばかり言ってみても大切なのは何より今じゃないか
でも憧れていた未来はあまりに残酷な世界だった
だから僕は半分死んでるっていっても間違いじゃないくらいに魂はもう空の上さ
抜け殻の日々
モノクロの景色
解き放たれた土日
それも幻
そしていつか
光も影も朝も夜も
時間の概念さえ
無い世界へ
旅立ってお終い
「とある夜の出来事」
言ってしまえばたやすく紐解けば複雑で
まだ僕をしめつける
心を縛り付ける
見えない鎖が
明日を曇らせるんだ
ため息の帰り道
少し寒い夕暮れ
家に帰っても仕事してても
ひとりぼっちで
ふいに簡単に思う
死にたいな…
浮かび上がった
死のイメージ
楽の中にある苦
それを思うと
死にとどまる
だからだから今日も僕は無駄ながら生きてる
払拭できないイメージ
また何度も思う
死にたいよ…
でも生きたいよ
僕はどこへ流れ着くのかわからない難破船の中で見えない不安に震える。