詩人:栢徠
軋んだ音を立てながら
回り始めた歯車たち
一つ一つがあってこそ
この中の世界がある
強くて脆い歯車が
奏でる音色は希望か
または絶望か
儚く響くその音を聴きし人は
何を思い何を感じる?
もし、神がいて願いを聞くのなら
「運命」という名の箱から出たい
それだけが、望み
傷つき壊れた歯車
動く事無い命の姿に涙した
儚く消えたその後に
何を残して何を糧に生きていく?
今日まで生きたあなたの思い出
夢見た瞳は、今何を見る?
この自由の空で
もし、神がいて願いを聞くのなら
「運命」という名の箱から出たい
それだけが、望み
それだけが、望み