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詩人:どるとる
迷惑ばかりかけてばかりで
お世辞にもいい息子ではない僕だけど
聞いてほしいことがあります
それはきっとどこにでもある単純な気持ち
だけれどその中に込める見えない思いはとても大きいんだ
こんなことを言ったところで僕に注がれた愛やあたたかな優しさが返せるとは思わないけど
伝えたい 届けたい
素直な気持ちを心から
ありがとう
たとえば僕の中に積み重なってる感謝が
百あるとして
その数だけありがとうがあって
感謝することより
謝らなければいけないごめんなさいがあるよ
でも今はあなたはいない
どうしていなくなってから気づくのかな
あなたにもっと優しくすればよかったなとか
あなたにもっと楽をさせてあげればよかったなとか
今から考えると素直になれずに意地を張っていた自分が愚かだったね
胸が痛むよ
下界より天国へ
僕は思いを募らせる
お母さん…
お父さん…
ありがとう
そして
ごめんなさい
今があるのは
やっぱりあなたたちのおかげだよね
愚かな息子を持ったあなたたちなのに
なんの不満も言わないで優しかった
あなたたちの愛が今思えば 恋しいな
僕は強く生きていきます
ひとりの大人として
ひとりの男として
あなたたちが僕に教えてくれた生き方も大切にしながら
今は亡き父母への切なる思いを抱きしめている。