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[118912] 遠い記憶〜記憶の刻印

詩人:甘味亭 真朱麻呂


冷えた愛じゃ悲しすぎてその冷たい愛を埋め合わせるため
空白になった欲望を満たすためだけの愛を抱きしめていた

愛し愛されることに終わりや限界なんてないのだから
ここまでなんてゴールはない果てしない道を歩いてく

数え切れない月日を数えようとしてもたくさんありすぎてそれこそ数えきれない
思い出というもので胸を埋めつくす 今
思い出というものは過ぎ去ってしばらく古くなった埃をかぶったような遠い昔にならなくちゃ呼べないのか
そうじゃないだろ捨てきれないほどある昨日今日という名の幾多の想い返しのその中で忘れゆく大切な記憶たち

過ぎ去る今日に名残はないのかな
昨日という日も経ってまだ間もないが
思い出だともう呼べる だって過ぎ去ったのだから
今日だって過ぎ去ってしまえばやがてなにをいおうとも思い出となるんだな
昨日と同じようにあっという間に過ぎ去って歩き出さなくても気づいたときには自動式で思い出に変わるものなのさ
変わってしまうものなのさ いつでも
絶え間なく昨日を思い返すから今日があるんだと昨日を振り返る今日がある限り今日はここで息づく 今日がそこにある限りはるかな昨日という名の幾多の過去を思い返すことは終わらない また何度でも思い返しては懐かしむさくり返す昨日から今日へとなってく中でしょせん今日から明日へ想いを馳せるしかいつもできないけど 想像だけが道理(むり)を越えていける事を許されてる
すべての過ぎ去った過去(きのう)はまた涙になっても笑顔に変わり胸に戻る思い出として心に刻むやるせなさにおびえた噛みしめる思いを拳握りしめて今日を超えたところに明日がある いつもある
今日は雨降りでも
明日は快晴になる
ように悲しみなどつかの間で歓びにもいえることだがいずれ歓びになるそしてまた悲しみに暮れる悲しいことばかりじゃないのだからまた
歩き出そう。

2008/01/13 (Sun)
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