詩人:快感じゃがー
休み時間 シガレット
口にくわえて歩いてたら
やっぱりお前
吸ってたんだな!って
追いかけられたことがあった
実は愉快犯
からかい半分だったけど
やっぱりお前
そんな風に見てたんだな!って
うっすら思った
ちょっと凹んだ
学歴がどうとか 成績が大切とか
アンタは言ってたよね
だけど
お気に入りの娘には
いっつもメールで
答え教えてたじゃん
化粧も茶髪も
見逃してたじゃん
イメクラの上客
セーラー着せて
愉しんでるんだ
そこに舞うのは
"良い先生"で得た諭吉
ああ
なんて馬鹿げた
社会の縮図!
でも どうせあたしは除外品で
女の武器さえ
使い物になんないんだから
あーホント 疲れちゃう
ほら
時代が変われば 状況も変わって
就職難?
景気は悪いしさ
温暖化で地球が危ない なんて
作るだけ作って
生まれさせられた あたし達
あとに見えるのは
苦労ばっかり
最悪な時代
最悪な世代
ゆとりと呼ばれないだけ
マシだけど
あー 社保庁に行きたかったよ
好きなだけ横領
お咎めなし
最高じゃん!
年金なんて払えるかよ
将来 貰えないんだから
だったら貯金して
自分の為に使おう
あ
一つ言うなら
バブルを過ごしたかった
泡の真っ只中に
生まれてしまった
そんなの意味ないじゃん!
ハタチそこそこの
いいをんなだったなら
あたしだって
愛人の一つや二つ
そんなこと
夢見たりしてる
夢見たりしてる
夢見たりしてる
空しいじゃん
脳内も校内も
すべては全部
空しいだけじゃん
だったら笑って 忘れて
なかったことにして
振り切ってゆくの
それだけ
ねえ 先生
明日もまた誰かを買うの?
明日もまた誰かを買うの