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[161911] 光と影

詩人:どるとる


生きることに決まりはないでしょう?
だからどんなに不器用でも生きてることにかわりはない
僕はひとり真夜中の遊歩道
なんとなく立ちつくして月を見ていた

自分の存在の証がほしいよ
それがある場所だけでも教えてよ…神様

そんなの いやしねえよな

ありもしない天の国に救いの唄を
捧げてしまう夜は
何も言えない
言葉に詰まるといつも嘘でごまかしてしまうのは昔からだよ

ねえ 僕はこの先
どこへ行くのだろう?
地図さえ無い道だからヒントも無いよ
頼れるのは僕自身だけだ

差し込む光に
影が覆い被さるように
浮き上がった希望は
たやすく絶望の淵に沈んだ

ああ もう限界なのかもしれないね

さよなら…

まぶしい夜明けと
ガードレールに沿って曲がる自転車
昇る朝陽に深呼吸

あたたかい
ブラック珈琲と
値上げした煙草
悲しくても
腹が減る

さあ そろそろ街へもどろう。

2010/11/06 (Sat)
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