詩人:中村真生子
うだるような暑さの中に開け放たれた窓から涼しい風がやってくる。ほんの一瞬…。風は言う。「お前を暑さで焼いたりはしない」「だからもう目覚めよ」と。うだるような暑さの中で目を覚ます。胸の上には読みかけの『コタムリト』。