詩人:どるとる
見えないレールの上を見えない電車が通る
僕はその電車に乗って日々を旅するんです
時には悲しいことも
時には嬉しいことも
そりゃあるでしょう
だから人は笑うんです
だから人は泣くのです
人生とは一冊の本の中の物語
でも決まりなんかない
筋書きのないストーリー
窓を開けて
夜風に吹かれて
黄昏てる時間だけは僕はこの世界の中の主人公になれる
さあ 夜明けまで
向かうために
そう 生まれたのは
死ぬためじゃない
ああ 生まれたのは
笑うためなんだ
嬉しすぎることに
泣くためなんだ
勘違いしちゃいけないよ
君は不幸なんかじゃないだろう?
歩き出す勇気を持てばどうにだってなれるだろう
そしてまた見えないレールの上を走る見えない電車の中のいちばん最後尾の席で僕は落ちる夕日を見てる
涙流しながら
見た目より
ロマンチストで
見た目より
かっこうつけたいんだ
わかるだろう?
わかんないか
生まれもってのこの姿で間違いながらしかられながら
それでも自分自身の思うたったひとつの答を信念のように抱きしめたい
生意気なんて
思わないでおくれ
これが僕の生きる証
消えないしるし。