詩人:甘味亭 真朱麻呂
欲しいものはもうなにもない
遠ざかっていく幸せ
続いてゆく時間の流れ 止めてくれよとせがんでも止まらない時間の流れの中を泳ぎながらなにになにを思い身をゆだねてる?
また逢おうと手を振る 過去(おもいで)に手を振る
夢へといつかたどり着いたら君にこの思い打ち明けよう遅くならないうちにふたりの笑顔が消えないように この雨がやむとき曇り空の向こうからまた新しい君を照らす光訪れてその笑顔の全部を僕からさらう
絶対の自信なんかなかったから なんて自分の悪さを伝えてないのをいいことにごまかそうとする僕は最低な奴だったな
雨はそのうち待たなくてもやむだろうが
心に降る雨は悲しみを降らせ続ける ほろ苦い傷にしみるほどの微弱ないたみ
濡らしてゆく 心は行き場を完全に見失いただそこに立ち尽くすだけだった 闇の中に置き去りにされたのは僕だった
誰かをうらんだりにくんだりする気力ももうばかばかしくて考えたくなかった
少しも残されてはいなくて何の言葉も終わったあとのここで言うのはなんか後ろめたかったから
いえなかったんだ
いえなかったんだ
いえなかったんだ
さようなら 永遠に恋しい 愛する君よ
それは変わらないが一生変わらない立場
友情もつらくて電話もできなくなった
ただそこにはまた見上げれば嵐のような雨の兆しと胸に巣くう悲しみという虫が心をかじるだけだったよ 切なさあふれて
もどかしいばかり
もどかしいばかり
もどかしいばかりのそんな叶わぬ始まりもしない僕だけが勝手に思いを向け勝手にあきらめ幕を閉じるように終わらせた酸っぱいだけの甘さのない恋の片思いストーリー。