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[119245] 色恋坂〜ああ懐かしき恋よ

詩人:甘味亭 真朱麻呂


同じ道を
同じ歩幅で
同じ距離を歩く
人は皆
誰かと出逢い
恋に落ちる
そして
幾多もの季節を誰かと過ごし
同じ時間を分かち合い同じ人生の中で愛し合いそしてその中で本当の幸せを自分の手で貫き通す
愛は死なない
夢は消えない
怒り狂う狂騒の果てに広すぎる空がある

大きな心で包み込まれて
追いつけなくて振り向けば黄昏
守り通すと約束しようとめどない思い
言葉にならない気持ちがただ涙になって溢れ出す
そんな思いをわからない奴には僕は言わないさ
だけど君はわかってくれると言うから
愛はそこから終わらずに始まってゆく
そうあの日の夕方
色恋坂にて
静かに夕陽が落ちる
坂道のいちばん上
真っ赤に染まる空に夕暮れのシルエット
影がふたつ揺れてた
唇寄せあいながら
涙キラリ光って
きれいだった

そこにはもう
何一つ汚れなんて踏み込める隙間なんて存在しなかったんだ
ふたりの世界にいま紫色のどこまでも大きな星の輝く夜をかける
手をつなぎ眠りにつく窓から差し込むやさしい月の光
当たり前がいつまでも変わらなくこのまま当たり前であるようにと僕らはお互いに願いながら
動かない真実というただひとつの紛れないこの広くたくさんの悲しみあふれた世界の中でそれは僕らがみつけたたったひとつの希望の光。永遠の答を見いだし心に円をつくるように描く 眠れない夜も眠れるまで君と話す 楽しく
そんな些細な時間が僕は好きだなあ
そんな夜にはいつの夜も君と過ごした今日という1日を思い返しながらどれもが大事だからほくそ笑む
そしてすべて思い返せたなら目をつむり眠りの中へ落ちるまでなにも考えず心を空にして待つ
ただ僕は眠る 今夜も 今夜も夢の中でも君だけを抱きしめながら 同じ夢を見るその夢の中で楽しく笑う。

2008/01/17 (Thu)
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