詩人:高級スプーン
赤い観覧車舞う下
行き交う人
呼び止める声
お洒落なのは外見だけさ
綺麗な街は蜜の味
たちまち人は騙され狂う
らしさはなく
華となり蝶となり
高価な効果で降下させ
あの手この手でたぶらかし手を汚さずに汚します
毒の味
知る人に尋ねても
口は亡く閉鎖
意識を瞑って
歩きましょう
赤信号止まるな危険
肩を叩かれても
振り向かず
美麗な景色を楽めば善い
妖奇な匂いに誘われて
新しい駅を降りれば
其処は底無しの穴
微睡みの街
微笑みが優しく
裏腹に冷たい瞳
貴方を落とす
もう戻れない日常まで
2005/05/14 (Sat)