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[119332] 悲しみに手を振ろう

詩人:甘味亭 真朱麻呂


悲しいこと隠してつくり笑いをしてるんだったら
悲しいならばその気持ちに素直になればいい
悲しいのがまんなんかせずに強がりもせず泣けたらいいのにね

なぜか涙を流せないのさ 悲しいときだからこそ誰かの励ましがほしいはずなのにそのやさしささえ僕はなぜか嬉しいことなのにいらないとカッコをつけてただけの弱い僕があの日の僕を思っての気遣いさえ自分から遠ざけた

せめて'ごめん'と言いたいな付け足すならば'ありがとう'もあわせて言いたい
ばかなくらい不器用でがさつな僕だから 男だからとかそんな理由じゃ片づかないのに そんなことばっかりつぶやき自分で自分のことがあほらしくて仕方なく
とてもとても切なかったのを覚えてる
吹き抜けてゆく風
流れ去る時間はすべてを変えてゆく
振り向けば赤い黄昏
ただそこに燃え盛りながら自分の重さにたえきれないのか沈んでゆく いま静かに

'愛'とか'他人'なんて計れないもので
頭の中じゃもうわからなくてこんがらがって 答えの出せない割り切れない計算

悲しいことをむりやりに隠そうとか
嬉しいのに笑えもせずにいるだとか
もうそんな僕らしくない毎日は悲しすぎて 切なすぎてどうしようもないから
悲しみに手を振りもうこれっきりのつき合いということでさよならさ
愛が遠ざかった後ではほろ苦い気持ち残ってしまうにしてもまたひとつ疑問が解けていく
皮肉にもさよならが教えてくれ学べたから 今度はきっと失敗しないで最後まで愛を精いっぱい愛せることと思う
そうであることを願う
心から
もうつくり笑いじゃなく本当の心からの笑顔 喜びにも素直に自分をさらけ出し嬉しい気持ち隠さないでほほえみを浮かべられる もう悲しいのにわざとらしい見え見えの自分でも悲しくなるくらいの笑顔なんかみせない 自分に正直になって素直になれば人も愛せるかなあ…?

2008/01/19 (Sat)
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