詩人:どるとる
今、僕のほほを伝う
あたたかい雨
心へと流れて
やがて
気持ちを優しくする
僕を見つめる君と
君を見つめる僕が
向き合って
はじめて
生まれる愛
僕だけじゃだめだし
君だけじゃだめなんだ
ふたりがいて
はじめて
愛は生まれる
もっとそばにいたいよ
もっと近づきたいよ
もっと話したいよ
もっと一緒にいたいな
今 僕はこの世界で
いちばんあなたを愛していて
今 君はこの世界でいちばん誰を愛しているの?
そっと 教えてよ
答えがどうであれ何ひとつ僕は口をはさまないから
ああ、君のほほを伝う
さよならの雨
会うはずも会えるはずもないふたりが出会ってしまった
運命の悪戯を呪う
僕に手を振る君と
君に手を振る僕が
そこにいて
はじめて
死んでく愛
僕だけじゃだめだし
君だけじゃだめなんだ
ふたりがいて
はじめて
愛は死ぬんだ
ふたりがはぐくんできた愛はやっぱり僕らの手で息の根を止めるしかない
ずっとそばにいたかった
ずっと近くにいたかった
ずっと話してたかった
ずっと一緒に…いたかった
今 僕はこの世界でいちばん愛してる人にさよならを言う
今 君はこの世界でいちばん愛してる人にさよならしたら
ねえ これから誰を愛すの? これからどんなふうに生きるの?
僕が知ることのない
物語の中へ君は消えていくんだね
僕が読めない物語の中で君は新しい幸せをつかむんだね
優しい雨に濡れて
ふたりは昨日より
ずっと優しくなった
優しくなったんだ
優しい雨に濡れて
ふたりは誰よりも
誰よりも愛する人を
愛せるようになった
幸せになってね…
僕はこの唄を君に最後に送ろう
歌いきった時が
「本当のさよなら」さ
さよなら…