詩人:甘味亭 真朱麻呂
ああもう疲れたな イヤに忙しい日とやること何もない日の極端な毎日が波がくねるように気だるく流れて行く 変に疲れるだけのものすごい気だるさに身体を動かしたくないし動かない疲れたんだよな僕も街も歳だし…死ぬの間近だし…もういい加減…なぁ…寿命じゃないかね
繰り返すのはそんな縁起でもないグチばかりさ
さっきと同じことを気づけば何度もずっと延々と繰り返していたことに気づき
はっと思い少し笑みこぼれ自分のばかさに情けなく情けなくなる 街の片隅
街のはじっこ 誰からも寄せ付けられずかといって寄らずひっそりと孤独をあたためる人 寂しい寂しい人
これからもそんな道を
1人歩く ずっと穴のあいたポケットから夢やチャンスとか希望がこぼれてるのも気付かないままで
何も知らずに歩き続ける 静寂だけが支配する絶望だけの光のささない永遠の闇に向かって
ああそれまで退屈だね本当はわかってるわかってるんだチャンス逃してることぐらいでもわかっていてこぼしてる誰かが拾ってくれればいいと柄にもないうそをつき面倒だからと拾わず拾うこともなく穴のあいた心のポケットから元気ややさしささえも落っことしていつしかすべてを忘れて行くそれが幸せだから僕には何よりのそんな幸せを待つ悲しい嘘だとそんなの偽りだと人は思うだろうがそれが僕には何よりのいちばんの自分にとってのこの上ない幸せだから この街(せかい)から始まるものはもうない
だけど終わりが来る日まで続いていく
続いていくのさ
その日までずっと死ねることもなく暮らしていく 暮らしていくだろうな 僕のことだから きっと。