詩人:ならか
このにおい何のにおい?
例えようがないけれども
これが「あなたのにおい」
香水のように人工的なにおいでもなく
石鹸のように清潔感のあるにおいでもなく
体臭っていうの?
人間くさいっていうの?
私のなかの眠ってる
昔の嗅覚に携わる本能が
かぎ分けることができるにおい
なんだろう
ふわっとにおう
あなたのにおい
あったかくて
落ち着く
やさしいにおい
体をくっつけて一緒に眠っているのに
あなたのにおいはあなたにある
あなたのにおいをかいで眠る
それで今日のすべてを癒してくれる
私には自分のにおいをかぎ分けることができないけど
私にもあるのかしら?
私のにおい
どんなにおいなのかしら?
あなたは私のにおいをかぎ分けてくれて
私のにおいは安心する、
と 言ってくれる
さぁ、そろそろ眠ろう