詩人:まとりょ〜鹿
嘘吐いてるの?
誤魔化してるの?
馬鹿みたい。
馬鹿みたい。
窓射す黄色
不意に吐く
悪態と共に
部屋中溶けだした。
切ないね。
切ないね。
ただ二人で
いつまでも
うつろぐ季節を
この部屋から
何度も見てた。
切り出せば
この黒髪を
バサリと切り落とす位
あっという間に
キミはこの肩から
するりと抜け落ちてゆけるのに。
悲しいね。
すごく悲しいのにね。
おかしいかな?
もう涙なんて
置き忘れたみたい。
外は嫌いだったよ
もう出たくないよ
何処へ行ってもね
寂しいだけだった
どこに
置いてきたのかな?
きっと
分からないままかもね
だから
嘘は要らないし
誤魔化しもいい
窓射す夕日を
こんなに切ないと
思う日は無かった…