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詩人:剛田奇作
ロッカーにたたき付けられた、まだ若い刑事は冷酷になりきれない
監督権を得たマフィアの能無しはディスクを持ち去り兄を殺される
排泄物を垂れ流すゴッドファーザーに会ったのは先週
戦争物語に手が震える窓辺の明るい月曜日
喧騒の中 長雨に耐える街の教会、それは日曜日
デジタル化された細密なスフィンクスの肖像
日本の文化の最先端は割り箸だという大統領に遅れた面会者
湖に入ったばかりなのに浮いてきたおじいちゃん
デスクの下で内緒でトカゲを飼っているピーターは今日もセロリを大量に買いあさる
認められた 誠実な欲望の繁殖地域の管理人
思い出せないパスワード
確か…
『日課は幽体離脱』…