詩人:どるとる
僕の言い訳をひとつ聞いてくれ
片付かない現状に
片付かない部屋
夜の戯れ言こぼして
月をかるく睨んで
少し酒をあおって
どうにもいかないことに苛立って
何もかも人のせいにしてしまえば簡単だね
夜の戯れ言こぼして
鏡にうつる自分睨んでかるく瞬きして
今 夢の中に行くよ
沈むように
溺れるように
僕は夢の中に行くよ
夜の戯れ言気がすむまでこぼしたら
夜の戯れ言出てこなくなるまで眠くなったら
想像の中のような
きらめく世界へ泳ぎ出す
宇宙の彼方へ
銀河の最果てへ
世界の裏側へ
地底の奥底へ
僕は旅立つ。