詩人:あいる
乱視だって自覚してるよ
いつだって世界は歪んでる
どこにも
閉じ込められてなど
いないのに
君は自由が欲しいって
揺れる
君とボクが
すべて
と感じるものは
いつも笑えるくらい
不確かで
ニュースペーパーも絵本も
絵だけ眺めては閉じた
いつだって
流れ星は祈るまえに
霞んでしまうけれど
また巡って
知らない誰かの願いを
叶えているんだ
今夜なら
取り戻せそうだよ
胸の痛みとも
向き合えそうだよ
靴ひもが上手く結べないことが短所か長所かなんて
どうだっていいこと
それより、焼き上がった
このパンケーキには
ブルーベリーを塗ろう
君だけは
見逃したくないんだ