詩人:高級スプーン似
いい人を演じる
役者を見て
いい人を歌う
唄を聴いて
なんだか自分も
いい人になったような
勘違いをしたのは
これで何度目だろう
昨日あんなに
ひどいことをしたのに
あの時ぶつかっても
謝らなかったのに
自らすすんで
人を傷つけたのに
きみが嫌がるのを
わかってて
ぼくはまた
嘘をついたのに
言ってることが
デタラメで
やってることと
チグハグで
本当だよって
平然と
真顔で
嘘をついたのに
全部フィクション
ぼくは演じている
あの役者みたいに
あの唄みたいに
いい人を
2010/04/01 (Thu)