詩人:甘味亭 真朱麻呂
数字ばっかの羅列が並んだカレンダーを目で追いかけるみたいに 次々にめくられてゆく毎日
今日という日も気付いたらまた遠い思い出として思い出すなんてことならば最初から宣告も承知さ
ただ早足に過ぎていく僕らの日常は別にそうしたいからしてるわけでもなくて
ただなんとなくで過ぎ去ってくだけさ
天まで空を貫き立ち上る霧の先へとくねくね曲がった螺旋階段をどこまでも上って
僕ら真っ白に染め上げる それが真実だとわかっていてもわかっているよとさえ人はなぜだか言えずに思いに反して素直な心隠すように妙な相づちで話を合わして
その場を繕うかのように言い訳やつまんないお世辞で塗り固める
和やかに取り繕い済まそうとだなんて僕らいつからうまくなったの?なんちゃって んなことばかり繰り返してはまた僕は階段を駆け上る
自分を苦し紛れの言い訳で悩まし散々迷わせた真実がどんなものであってもどんなものなのかこの目で確かめない限りはまだ見えないから
信じるわけにはいかない疑いもちょっとかわいそうだから
僕はその真実を未完の真実としていつかわかると どうせならば疑っているよりも信じてみた方が断絶気持ちもずっと清く晴れやかになるし その方がいいに決まってるってこと
んなことはわかりきっているから 誰かに怒られたり 誰かにばかにされ続けたり そんな日々は誰だって嫌に決まってるけど階段を上るうちに出逢う試練の中にはきっとそんな理不尽極まりないおふざけもちらほら見あたるから ひとつひとつそれならば征服していこういつもの感じ思い出していつだってさ物事を深く難しく考えすぎないでかといって簡単に考えすぎるのも困りものではあるけどちょっぴり未来の片端見えた気がしたささやかなる冴えた運命の計らい僕らしさをいつも追尾(さが)して狙いを定め撃つのは目の前に現れるいまといういまを確かな的をめがけ迎え撃つんだ。