詩人:甘味亭 真朱麻呂
幸せの形を心に思い浮かべたらこのまま未来に行くには足りないものが多すぎるって疲れきった身体もそろそろつくり笑いはやめにしないかと身体だってがたがきたら僕に自らささやくのかなあ
きっと強さを押し込めることさえしなければ本気の力で人は皆誰かのだらける姿などは見習わずに一度はそうなりかけてもまた心を動かして立ち上がるのさ
このままじゃいくらなんでも夢みる未来(ばしょ)にはたどり着けないことくらいはわかるから
誰だって楽をしてつかめる未来があるならばまともに暮らせる場所があるならばそれを選ぶだろうが残念なことにそんな場所はこの世界にはいくら探したってありはしないんだってこともわかってるから
立ち上がるのさ
どちらにしたって
心の中に小さな扉をまず思い描いてみよう
その小さな扉から始まるいくつもの物語が
あることを信じてごらん小さなことから始まりは始まっていく
そしていつか時を経て何かを覚えたとき人はなにかをつかみ
輝きを手をすることがそこではじめてできる
生き甲斐って言うのは案外追いかける夢よりも手前あたりに無難な幸せの中にこそ隠れてるかな
負け惜しみのように繰り返してはつぶやくひとりごと
溜息があふれて止まらない夜には
あなたの愛が
誰かの励ましがなんとなく妙にほしくてたまらなくなる
こんな切ない夜ほどさびしいものはないから
独りぼっちで生きていって独りぼっちで誰にも会わず誰にも話さず一生を終えるのはさびしいしそれほど悲しい現実(まいにち)はないから
誰かに人は愛を求め
誰かに人はやさしさを当たり前なその笑顔をつよく望むのさ
願いばかりがつのっていけば伝えたい何かがなんなのかさえわからなかった昨日から比べれば今日は新しい何か見えそうだ
眠りを誘う睡魔が僕からはなれるまで夢の中で揺られていればいい何かが見えるまでそして目覚めたとき