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詩人:どるとる
始まりは突然訪れたんだよ
僕が生まれたこの街の中で
目を開いたらそこはまばゆい世界だった
この街にゃどうやら昼と夜があり
大人は働かなきゃ金ももらえない
悲しくても
さびしくても
人は今日も
1日が始まりゃ
働き
そして日が暮れりゃ
静かに家に帰る
もう何度も繰り返した
過ちも失敗も
明日になれば帳消し
始まりと終わりを絶えず繰り返すこの街には最初から時間の概念なんてあるようで無かったようで
今日もただ
血眼で
働き続ける街
そして夜は来て
人は眠るだけ
生まれたことを
今更悔やんでも
遅いね 遅いね
神様を怨んでも
運命を呪っても
始まりはとうに過ぎ
僕はあとは終わるのを待つだけだ。