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詩人:箕喪 木陰
心をごっそり抉り取られ
手の届かない 自由を求めるが
想いは 伝わることのなく
高々と燃え上がっても
最後は灰になり 砂と化す
※
歩く道は いつも不安定で
地を 踏みしめているのか
天を 彷徨っているのか わからない
けれど ハッキリしているのは
鎖が身体に 絡みついていること
それはいつも かわらないこと
時々夢に 出てくるのは
泣いてる私 座り込んでる私
いつも私の中にいる私は
作り笑顔を浮かべて 笑ってる
喉に誰かの 呪いがかけられたのか
その先からは 声にならない
本当の声は届かない
私の想い 伝わらない
※
もう届かないとわかっていた
だけど
諦めたくはなかった
※
それはいつも
かわらないこと