詩人:甘味亭 真朱麻呂
空が泣いている
ポロポロと雨を降らせて
月がでている
キラキラと光を瞬かせて
悲しいことがあった日の夜は何故だろう涙がでてくるよ
君が思い出になって幾つの夜を越えただろう
きっと数え切れぬほどの夜を越えたんだろう
一晩中泣き崩れたっけ
瞼が腫れるほど泣いたっけな
それも今は笑い話にもできるくらい
君はもはや思い出の中の人でしかない
雨が降ってる
月の瞬く夜は
不思議ね月がいつもより綺麗に見える
雨が月の美しさを引き立てている
何故だろう
不思議と涙が溢れてきた
もうこんな思いをするくらいなら
恋などしないと誓ったはずなのに
何故だろう
君に恋い焦がれるこの気持ち
自分でも止められないの
だから お願い
もっと強く私を抱きしめて。