詩人:スヌスムムリク
「正義」
の反対は
「悪」
ではなくて
「もうひとつの正義」
なのではないかなんて
思ってみたりして
私にとっての正義が
あなたにとっての正義とは限らないわけで
あなたにとっての悪が
私にとっての悪だとも限らない
それは
世界中の誰に対してでも言えることで
時に
強大な「正義」は
人を救うこともあれば
人を傷つけることもあり得るし
誰にも止めることのできない狂気を生み出したりすることもある
世界は今
「僕達は正義だ
悪は滅ぼされなければならない」
基本的にこういう考えで成り立っているわけだけれど
所詮その「正義」というのは
彼らにとっての正義であるだけで
それが正しいかどうかを判断する方法を
誰が知るわけでもなく
大きな集団の生み出した「正義」は
大きな力を持ち
またその「正義」のあり方を変えていくのだろう
「正義」
「悪」
私は思う
これらに差はない
そして
例えこれらに差があったとしても
それは重要なことではない
自分の目でみて
自分の心で語る
すべてはそれから始まるのだ