詩人:どるとる
僕も二十歳
自分におめでとう
されど
二十歳らしい
二十歳に見合う
心は ここにあらず
それでも二十歳
自分におめでとう
まあね
二十歳らしい
二十歳に見合う
心なんかいいんだよ
二十歳だからと大人と割り振る世の中などくだらないから
僕は二十歳という境界線に関わらず気にしないでいたい
ただ おめでとう
バースデイだから
一つの区切りに
おめでとうございます
ハッピーバースデイ
過ぎ去った日々
これからの日々
すべてにおめでとう
ハッピーバースデイ
本当はアンハッピーバースデイ
それでも目をつむりハッピーバースデイ
僕は涙を笑顔でかき消した
また一つ大人に…
そんな言い方は好きじゃない
二十歳は二十歳でもこれは単なる時間の経過をあらわす区切りという呼び名だ
気にするな
ハッピーバースデイ
僕はただいつものように通り過ぎた
目印を横目にフンと鼻を鳴らした。