詩人:さみだれ
愛することは
海の魚が跳ねること
空にキスしようとして
届かなくて深海へ
そんな君たちを
アンドロメダまで放りあげよう
呼吸の仕方が変わってくるけど
君たちなら心配ないだろう
愛してる
ああ、そんな言葉
易々と使わないでくれ
腐ってみっともない姿になるぞ
愛するということは
特別だということ
とっておきの切り札は
いつだって隠し持ってるもの
大事な言葉は
たった一度きりのもの
それが魔法でも約束でも
君たちが愛した空は
君たちを受け入れるだろう
じゃなきゃこの詩は
何の意味ももたなくなるよ
君たちのキスも
無意味なものになってしまうよ