詩人:野上 道弥
どんな想いを言葉にすれば解り合えるのだろうか
語るために集う部屋で
何も話せず立ち尽くし
想いを紡げ無い僕がいる
部屋の外では後悔だけは誰よりも強く
情けなさも誰よりも強い
誰にも伝わらない言葉達があざ笑う
誰かに伝えたい言葉達がうなだれる
素直な心を偽れば誰も傷つけずに済むだろう
僕の心以外誰一人とて
何をためらうのか
本当にそれでいいのか
答えは解っていても踏み出せないでいるその一歩
傷つけないで済ませるだけが全てではないのに
最後に残るやるせなさを
いつも感じる心に今必要なのは
たった一振りの勇気