詩人:梅宮 蛍
幽けき焔が消えたあとその足跡を想う。何でも知っているとそう思っていたのは思い上がりで僕はこんなにも貴女のことを知らず知らなかった事にも気づけず気づいた今、貴女は居ない。幽けき焔が消えたあとその足跡を想う。先行きの伴連れに選んだ感情のその一片を、推し量る事さえ僕には難しい。ああ、なんと不甲斐ない。幽けき焔が消えたあと何を想えど貴女が還ることはない。それでも愛していたとそれだけは。どうか それだけは。