詩人:ぴるぴる
どこか行きたい
どこか遠くへ
誰も来ないようなところへ行きたい
それは家に帰りたくないから?
現実から逃げたいから?
現実を見るのが怖いから?
そんなことわからない
ただ
私は一人になりたいだけ
孤独になりたいわけではない
こんな私は
こんな私の心は
壊れているの?
もし壊れているのなら
作り直さなきゃいけないの?
完璧にならなきゃいけないの?
壊れた私はダメですか?
完璧じゃない私はいらないですか?
わからない わからないけれど
それでも私は
息をして
寝て
食べて
体を動かして
頭で考えて
心で想って
そうやって生きている
わからない
何もわからないけれど
私の心臓は絶えず動いていて
指が切れれば真っ赤な血がにじんできて
そうやって私は生きている
壊れた私は
ポンコツの私は
この世界にとって
無に等しい存在かもしれないけれど
それでも私は
生きている
他の誰でもない
私の意思で生きている
どこかへ行きたい
どこか遠くへ
誰も来ないようなところへ行きたい
じゃ行こうか
自分の足で