詩人:まとりょ〜鹿
力強く目を閉じる君の
横顔には答えてやらない。
なにせ僕は君のパパでありながら
今日はイジワルなサンタクロース。
サンタに逢うのが願いなんて
僕の夢を壊さないでくれよな。
7階建ての鉄筋造りの家に
サンタさんは入りづらいだろうから
僕が赤い服を着て
君の寝息を確かめて
大袈裟な包み紙に守られた
素敵なサプライズを届けるよ。
まさか君とこうして
聖なる夜に
我慢比べをするなんて
君のママと出会った時には
想像もしなかったよ。
サンタは夜が明けると
魔法が溶けて
スーツ姿のいつものパパに戻るから
君はプレゼントを抱え
満面の笑みでパパに
“いってらっしゃい”
そんなお返しを下さいませ。
ありがとうよりも
嬉しい言葉だね。
まだサンタがくれた
一夜の魔法は
君の顔に溢れてる。