詩人:あいる
欠陥が沸騰するのが
わかったろ
溜まりに溜まったドロドロ
でしゃばるなら
笑えるまで走って転ぶよ
手は差し出さないでね
きっと見失ってしまう
破るように少し掻き鳴らして、泣きそうになる
伝わってくれる?
いつだって爪が少し欠けてから
痛いってわかって
いつだって君が泣いてから
傷つけたってわかった
今弾いてたコードは?
欠陥はもう飛び越えて
向こう岸で1人
進まない時間と喧嘩する
伸びていく影は
縮まることを知らない
白黒写真でも
空が青いってわかったのは
わかったのは
眼が死んでなかったから
ここんとこ雨続きだ
いつになったら
正常が降ってくる?
氷雨が眼を貫いた微熱
傍観する光は
なんだか優しすぎる