詩人:シロ
目を閉じて
どれくらい経っただろう
外では虫と蛙の大合唱
続く公演2時間弱
ああそうだ
2時間前から
この唄を聴いてる
そろそろ終わりだろう
観客は一人だけ
拍手も歓声もない
それでも続く大合唱
アンコールはしてないよ
子守唄にも聞こえない
その唄はいつ終わるんだい
最後まで聴いたことはない
君の近くにも来てるだろうか
虫と蛙の合唱団
夏の間だけの特別公演
眠れない夜に
眠るまで続く
真夜中のコンサート
午前4時
聴こえなくなった大合唱
静寂の夜に残されたのは
一人の観客だけ
なんか少し淋しかった
どうせ眠れない夜だった
もう少し聴いていれば
試しに叫ぶよアンコール
答えてくれた鈴虫の音は
優しい子守唄に聴こえた
もうすぐ夜が明ける
眠れない夜にまた頼むよ
君の近くにも来てるだろうか
虫と蛙の合唱団
夜の間だけの特別公演
眠れない夜から
明け方まで続く
真夜中のコンサート