詩人:甘味亭 真朱麻呂
この先何十年後になるのかな
静かに並木道は鮮やかに僕らの眼前(め)に映り赤や黄色にその小さな姿で力強く景色に美しさと哀愁を添えている 僕も…僕はどうだろうかな
今 どうなんだろ…?
いつか言葉にできるような時を待って
その一度しかない大事な瞬間を逃さないようにとらえて
言葉っていうのは伝える側の気持ちも込められていて受ける側の気持ちも定まっていなければ伝えられない
そして伝えた方が受けた方に伝わった想いが心へ届かなければ伝わったことにはならない 言葉にはならないから
その時が訪れるまで
伝えてもおかしくはない自分になれるまで伝えない…大事な秘密 忘れないで胸にしまおうその時を待ってその瞬間まで忘れずにつなぎ止めておこう この自分もこの気持ちもはるかな記憶を手繰り寄せられるように
言葉を気持ちも形作られてないのに安易に誰かに伝えるのはだからよそう…今だけは…僕も君も
だから今は流れる時に身をまかせ
移ろいゆく季節を歩いていこう 共に
手をつなぎ今を精いっぱい噛みしめて
もう戻らない今という命この時を後悔や名残を残していかないように今を…一度しかない時を確かめて 心動かして目覚めさせて しっかり今に足跡つけて深く深くこれでもかってくらい
さあ 一日一日…1分1秒…今日をうまく生きれたら明日もまたがんばって今日みたいに生きれるように一歩一歩を大事に大事に力強くめぐりくる明日へと歩みだしていくその第一歩を踏みしめて
今 時の渦の中へ
吸い込まれていく
戻らない今日
戻らぬ過去(とき)
めぐりくる明日
この命つきるまで
何度でも…何度でも
時には泣き 時には笑い すました誰かの素っ気なく態度にあくびや不可思議さを覚えながら確かな今を時を刻んでく一度しかない限られた時の中 自分というたった終わりある一遍のリアルな物語を描いてく。