詩人:どるとる
思った以上に疲れ果てて
家に帰ったらすぐ寝床に倒れたよ
いつも強がってはいるんだけど
本当は誰かと一緒に居たくて本当はみんなと分かち合えるものならば楽しく笑い合いたい
孤独に 望んで なる人なんているわけないだろう?
僕はただ、気づいたらひとりきりになってしまっただけさ
群からはぐれた鳥のように
群から追われた狼のように
しきりに俯いてた顔をあげたらはぐれていただけさ
何もかも 僕が悪いわけもないし
何もかも 僕のせいにされるおぼえもないし
結局は誰も悪くなんてないけど
この言い訳
誰かに話したい
この気持ち
誰かにこぼしてしまいたい
たとえば暗い宇宙の片隅に置き去りにされたような 身の上に
降り止まない雨が冷たすぎるから言葉は何も役に立たないね
それでも生きなきゃという妙な先入観にさいなまれて
流されて僕は今ここにいます
独り、途方に暮れて
泣きもせず
笑いもせず
馴染んでしまった
孤独にため息ひとつ
ついてみせるんだ
同情も買いたいくらい
嘘でもいいから慰めてほしいくらい
落ちぶれた僕の心に広がる虚空
ねじ曲がる心
ひん曲がるプライド
踏み出す明日に
希望も期待もせず
ただ平穏を希う。