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詩人:山崎 登重雄
歩いてく雨 / 雨音とふぞろいの行進をする 自由に歩いてく
自販機漫才 / 彼の吐き出すボケに 僕は濡れた札を何度も突っ込んだ
やまないかな / そう思ったから 空へシャッターを押したんだ
ゆずぽん / 鳥と白菜で水炊き鍋 きゅんってしながら食べました
大切な毎日 / きみがいるぼくのまいにち ありがとう おやすみ
サプライズ / 少しくすんでた俺に子供たちが元気をくれた
煮込みうどん / ズルズルと 三重奏で 会話して
ふろ♪ / 何年ぶり? カットもしてあげて男前も三重奏
一号! / 毛 生えたな おい二号 はよ生やせ
タオルドライ / 胸元に抱えゴシゴシ拭きながら ひとりずつ詫びた
お土産 / 特製のおかずやおやつ冷凍しておいたんだ 嬉しそうだった
小旅行 / ぼちぼち再婚かね ディズニーランド行くんだってさ
カタチ / 何でもいいんだ 笑顔が待つなら 幸せになれ
迷いの先 行く先 / ひとつ またひとつ 雲間に星の光るように この手に
愛している / 俺の元気は元気かい? 笑顔かい? おやすみ〜♪
匂の無い世界 / 生態バランスは危険を忘れ
味の無い世界 / 流し込まれて垂れ流して海
音の無い世界 / 渋滞するパントマイムの列
光の無い世界 / 瞬きも亡くし怯えて眠れず
熱の無い世界 / 父を忘れ母を忘れ人を忘れ
愛の無い世界 / 短い命 長い日々 煙りて
君の無い世界 / すべてが君さ君無き世界さ
生きるために平和 / 人を愛して人は生まれ続け
眠ろう おやすみ / すべてを脱ぎ捨てて眠り 明日の光に身を清め 未来に微笑む 君に微笑む
暗証番号 / 君の名で僕のすべてが開き 僕のすべてが閉じる
バイオハザード / 俺の頭を撃ち抜いてくれ これ以上 これ以上は…
熱 / 醒ますには冬の雨は皮肉だ
傘は捨てた / こんなに濡れているのに 何で渇いてるんだ
雪 / 紅い雪が降ればいいのに
…雪 / 蒼い雪が降ればいいのに
雪… / 君は真白にただ降り積もる
雪ダルマ / 君の温もりで溶けるのを待っている
涙れ / 埋め尽くされて 閉じ込められて 泣いて