詩人:孤 花
ごめんねが、
心の中にいつも
いっぱいだった
好き
過ぎて、
いつも胸が痛くて
そこから一歩も近づけなかった
触れる
なんて、
考えもしなかった
ただ
風に吹かれる髪を見ているだけで、
筋肉がつきはじめた肩を見ているだけで、
骨ばった膝を見ているだけで、
ドキンよりもズキンに近い
胸の中に痛みが弾けた
緊張しすぎて
見ることも出来ない顔が
ふとした瞬間に
瞳に飛び込んだ時、
その顔が
私の大好きな
愛しい笑顔だった時、
世界がゆらゆら
きらきらと
潤いをもって
揺れた
綺麗な涙が
あとからあとから
溢れ出てくる
そんな風にさせるのは、
あなただけだった