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[120521] ただ風のように・続

詩人:甘味亭 真朱麻呂


巡りきた今日を精いっぱいにできる限り生ききるだけさ
負けずに 自らはかない命の炎も悲しいだけじゃ時間の無駄だし苦しいだけだとさびしいことを言い目を閉じ心を押しつぶし終わりにさせるなんて悲しい幕切れは僕らはしやしないさ

迷い悩み…様々な重荷を背負い その上他人も気遣うしかないっていうのは
もしかしたらそれなりの理由があり
それぞれが主人公を名乗る僕ら人間たちにただ楽をさせたりただ生まれ死んでいくことをさせるためにこの世に生まれ落とした訳じゃないと思うから
もっともっともっと
大切なことに気づかせるために 気づくために僕らは人任せでいつもいる訳じゃないが そして助け合うことや人は独りじゃ生きてはいけないという真実という光で孤独から抜け出すすべを与えてくれた1日1日が経るごとに少しずつ少しずつ削られていくこの限りある時間を命の重さを考えさせる頭(ちしき)と様々な感情を 人生を与えてくれたこと 君に巡り会わせ 今まで生かしてくれた
そして生きてこられたこともそう考えれば無駄じゃないと今なら胸を張り思うから
だから僕らは
ただ風のように吹きゆくように限られた時間をさすらうように吹いていく
そして終わりにもなれば風が静まるように後にはただ静かすぎる静寂がその人の終わりをまるで悟ったかのように周りの木々の呼吸も心の音さえ止めて やかましいおしゃべりもさせないでもう元いた場所…地にかえらせるだけさ
僕らもいつかかえるだけさ
いつかいつかいつか
ただ風のように
ただ風になったように ただ風の僕らは ただ風のように風として消えていくだけ……

今までのすべてのひとつひとつの場面を欠くものなく事細かに空のキャンパスに描き
大切なことだけ伝え続けながら さながら映画のように後に残る誰かの心に鮮明なまでにすべての映し出すだけさ…だけさ。

2008/02/06 (Wed)
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