詩人:凜一
ずっと見てれば
振り向いてくれるかな
って思ったけど
あなたの目はあの子ばかり追っているから
気付いてもくれないね
あなたはあたしを見てくれないし
あの子はあなたを見てくれないし
あたし達ふたり
捨て犬みたいだね
そっぽ向いてても
あなたに愛されてる
可愛いだけのあの子なんて
いなくなってしまえばいい
あの人の想いがいらないなら
あたしにゆずってよ
なんて
馬鹿で幼稚なことを思った
あたしどんどん馬鹿になっている
あなたを知るたび
好きになるたび
小さな子供になってしまうよ
あなたも同じ気持ちで
あの子を見てるの
そう思うと
胸が痛くて
涙がこぼれた
ばかで
幼稚で
泣き虫で
あきらめが悪いから
捨て犬なんだって
あたし達ふたり
早く気付けたらいい