詩人:甘味亭 真朱麻呂
もう何もいらないよ
そう言えたときから幾度の年月が過ぎ去ったのだろうかな
足りないならばあとは増やせばいいだけ
終わりがその途中きたなら運命なんだと君の得意なよく言いそうな言葉で片付けて身をまかせ枯れていけばいいだろう
すべてを置き去りにしたまま そのままにしたまま
作りたての未完成なままの僕を残したまま
憧れさえ涙に変わり
やがて藻屑と消え風にのりどこか消える
僕の口笛と夕陽があとには残されただけ
悲しくそこに見上げる僕の瞳の中キラリあふれてくる輝く涙の粒があるだけ…好きなようにしなさい
君は君のこれからの道を歩めばいい
ひとり僕を置いて
僕のことは心配しないで ってなんてなあ決して心配されもしないか…さよならしたもんね
幸せになれること遠く願いあとは何も言わず 言わないで
口を結うようにかたく言いかけた言葉を飲み込んで 言いそうになったからすぐすかさず口を閉じるよ
何も言わないよ
あとは何も言えないからね 言わないよ
さよならそれ以外は
さよならって言ったあとは涙だけが流れてしまってるから
悲しみに暮れるばかりに過ぎてく時間さ…使われる時間だから
何も言えないさ
僕は今 悲しすぎて
いつの時も確実な愛なんてないんだと思い知らされたよ
はじめてそこで君から皮肉にも伝えられたかのように気づかされわかったんだ
ルララララ…。