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詩人:甘味亭 真朱麻呂
はじめから用意された今日という台本をただ棒読みしてるみたいにそこに書いてあるシナリオ通りに不器用ではあるけど読みあさりながらちゃんとその通りに生きようと時々心配になって確かめる
僕の頭の中に今日という幕が開くずっと前から描いてた理想の想像していたものと少し違ってもたどり着く答が一緒なら同じだろ 生きる道などいくらでもあってその中でもそこにたどり着く行き方などひとつじゃないから
この夜を駆けだしていき宛もなく下書きも練習もなくいきなり本書きするような無謀なまでに書き出してく飛び出す君の背中に羽をあげましょう 僕たちの心に流れるいくつものすてきなメロディその音域は驚くなかれ無限大
これで少しくらいは楽になると思う 明日にはまた新しい想像の扉今日は開かなかった方の扉が開くだろうさ きっと きっと それはときめく気持ちさえかんたんに塗りつぶしてしまう
見下すような 生意気な僕は時々自分でもおかしいなくらいに人をかばいたくなる この気持ちはなぜ??? 目指す場所はいつもバラバラにくだけた夢をパンのくずみたいに落とした不確かな記憶だからたとえ目印にしたとしても やっぱり案の定食われてしまうから時々見失うよ 夢も何も
今さえも 何もかも
すべて 愛も 今何をしたいかとか 今どこに行きたいか どんな夢を持ちたいかなんてわからないですますより仕方ない あきらめは度を超して加速していくこの失望感と気だるさは体中を駆け巡り脳に伝える。もういいや…なんて今までどれくらい言ってきたかな わかっててもまた言ってしまうのに 少しも変に思わない僕の方がもしかしたら何よりも変わり者なのかもしれないな 走り始めた矢先から軽やかだった足取りは歩を進めてくうちに肝心な気持ちなのにそれはためらいなく当然みたく薄れなんか終わりが見え始めただなんて縁起でもない僕の一言が切なく胸を射抜くように貫ぬいてゆくのさ。