詩人:雪 刀寿
詩韻を集めて 流れのくすぐりをつかまえた
メイドオブ・君の吐息、で、くらくら来る
おのろけ話のスイング・エキスが、
ゆらいで目の前を ただよう
あったかいシーツ
甘い匂いのする枕
夜空にふたっつ 並べて浮かばせて
上を見つめて アレコレはなそう
うつぶせで浮いてる感じ
枕そろえてかしこまる新婚ちょい手前
おまかせ夢街道
たよりは星間から やってくる
首根っこが紺銀の空に ふわり飛んで、
手のひらが 月のひとすじと握手するとき
さようなら、憎しみ・もどかしさ
生きてて野暮用
ほのかにふるえる両胸の置き場所が、
どこか、遠くからの時間から さかのぼる感じ
そそと くちびる すぼめる、よ
おしとやかにタックル
そっと 惑星の喜び光に 抱きつきたい
いつか 宇宙で居酒屋ひらこう
星たちも酒ずきさ きっと にぎやかずき
いにしえからの洞窟エコー
眠り姫の蒸気かがせる宵・かおりのヤムチャ一杯、”ありがとう”円。
こぼれびの波調で酔わせる
君の友の笑みに取り囲まれたら、果ててもいい
これは、本を作る本さ
なぞりがき
プロセスが輝き、長く続くから